恋時雨


恋の時雨をふりかけて
お前のほほが真赤に染ったら
もや越しに口をおさえた
街をかけるという
銀のバスに乗りこもう

恋の時雨をふりかけて
お前の靴が星屑に変わったら
キラキラ流れ星が落ちてくるという
マッチ箱の街まで出かけよう

ウトウトそばで揺れるのは
それは君です
雨垂れの中を優しく
眠っているのは
ミルク色した君です



お前の肩が震えたら
ガラスのマントをひっかけて
風が甘く囁く揺りかごのセレナーデ
二人酔ってしまおう

ウトウトそばで揺れるのは
それは君です
雨垂れの中を優しく
眠っているのは
ミルク色した君です

恋の時雨をふりかけて
お前のほほが真赤に染ったら
もや越しに口をおさえた
街をかけるという
銀のバスに乗りこもう