◆パン生地のおいしさで人気

　赤穂市役所の隣に1991年にオープンし、昨年20周年を迎えた。創業以来、代表の土肥醇也さんは、大量千産ではなく一つひとつ手作りし、自分がおいしいと思う、体にやさしいパンを、自信を持って提供し続けている。

　冷蔵庫で最低24時間熟成させた生地のおいしさには定評がある。特にそのおいしさが際立つのが「ホテル食パン」（2斤分・450円）。バター。卵をふんだんに使って焼き上げており、生地は柔らかくてふわふわ。赤穂の塩を隠し味に使うことで甘みがまし、焼きたてをちぎって食べる人も多いそう。土肥さんは「一回食べたらリピーターになる人が多く、毎週木曜の2割引のサービスデーには、1日50本以上は出ます。夕方店に並んでいるのが珍しいくらいの人気なんです」と顔をほころばせる。そのまま食べてもトーストしても、そのソフト感は変わらず、一番の人気商品だというのにもうなずける。

　菓子パンは、生地のおいしさが実感できるような、あんぱんやメロンパンなどの昔ながらのパンが好評で、チーズ入りのちくわを食パンで巻いて揚げた「ししまる」の人気も根強い。毎週月曜は菓子パンや調理パンが100円均一になり、目当てのパンをゲットしようと多くのお客さんでにぎわう。