店によってこだわりはさまざま
播州赤穂塩ラーメン
赤穂と言えば「塩」の街。良質の赤穂の塩×ラーメンで、赤穂を元気にしようと頑張っているのが「播州赤穂塩ラーメン組合」です。組合への加盟店は5店。それぞれのおいしさの秘密やこだわりを聞いてきました。
「居酒屋風らーめん屋とっけ」の「塩らーめん」(500円)は、国産のひねどりと豚骨の合わせスープ。5種類の野菜、削り節、かつおと赤穂産のあら塩を使い、毎日4~5時間煮込んで作っています。オーナー、竹川寿子さんの一番のこだわりは、長野のそば専門店から取り寄せているストレートの細麺だそう。早速試食~~。自慢の麺は私の好きな細さ。コシがあってスープとの絡みも抜群です。スープはあっさりしているけど飽きないおいしさ。スープと塩と鷹のツメで煮込んだ「塩すじ」がチャーシューの代わりにのる「塩すじらーめん」(600円)もオススメ。遅くまであいているので、2軒目、3軒目に寄ってシメのラーメンってのもイケル!
【居酒屋風らーめん屋とっけ】
ところ:赤穂市加里屋39-9
TEL:0791-42-1610
営業時間:17:30~翌1:00LO
(日曜、祝日は~翌0:30LO)
定休日:木曜
続いては「赤穂飯店」へ。「播州赤穂塩ラーメン」(680円)は、ひねどりなどを使った鶏がらベースのスープ。透明感を出すために、沸騰させず弱火でじっくり7時間煮込んで作ります。トッピングは鶏だんご、塩ダレに漬け込んだ半熟卵、蒸し鶏とまさに鶏づくし。かなり豪華なラインナップです。コラーゲン豊富でボリュームも満点!スープはさっぱりヘルシーなのにコクあり!です。これ鶏好きにはたまらないラーメンだわ。ピリ辛に味を付けた赤穂塩ネギも風味があってうまい!「老若男女を問わず人気です。小学生のリピーターもいるんですよ」と店長の河部尚起さん。
【中華料理 赤穂飯店】
ところ:赤穂市黒崎町148
TEL:0791-42-1700
営業時間:11:00~22:00(21:40LO)
定休日:不定休
「天馬らぁめん」には、2種類の塩ラーメンがあります。魚介と豚骨を使ったチンタンスー プの「播州赤穂塩らぁめん」(630円)は、一番だしのおいしい部分だけを抽出したそう。もう一つは、まろやか鶏がらスープの「赤穂しろ塩らぁめん」(630円)。骨をくずしながら何時間もかけて煮込むことでコクを出したスープ。どちらも赤穂の焼き塩を使い、後味をよくするために柚子を入れています。「甲乙つけがたく人気を二分しています」とオーナーの井上裕令さん。"しろ"が女子に人気と聞き、いただきました。こってりしているのかと思いきや、意外とあっさり!細麺のちぢれ麺もよくスープになじんでいる!テーブルに置いているのり、紅ショウガ、ゴマなどを少しずつ入れると味が微妙にかわるのも楽しい。3番目の塩ラーメン、麺が冷たくて、スープが熱い「塩つけ麺」もボリューム満点です!
【天馬らぁめん】
ところ:赤穂市尾崎3158-69
TEL:0791-42-9447
営業時間:11:00~翌3:00(LO2:30)
定休日:なし
「赤穂らーめん麺坊」は、看板商品の「赤穂塩らーめん」(500円)をはじめ、「ゆず塩らーめん」「野菜らーめん」などラインナップが豊富です。スープは鶏がらと豚骨をベースに、昆布、しいたけなどと赤穂のあら塩を使っています。一番のこだわりはスープと麺のバランス。露野一彦店長は「いまどきは塩分濃度が高いラーメンが多いのですが、塩ラーメンは摂取する塩分もカロリーも低いんですよ。後に残らない角のないスープをめざしています」。中細のストレート麺は特注で麺坊オリジナル。今回は「柚子こしょう」が入って少しぴりっとした「ゆず塩らーめん」をいただきました。ここのスープは本当にうまい。後に残らないけど記憶には残る味。麺はスープに負けず、スープも麺に負けてない。絶妙のバランスです。
【赤穂らーめん 麺坊】
ところ:赤穂市加里屋290-10 プラット赤穂2F
TEL:0791-45-7410
営業時間:11:00~21:00LO
定休日:なし
「中華料理 いちまる」の「塩ラーメン」(500円)は、鶏がらと豚ガラをベースに、干しエビと干し貝柱を入れて作るチンタンスープ。塩は赤穂のあら塩を使います。短時間で仕上げた透明のスープはシンプルで飲みやすい。エビと貝柱の風味がして後味もいいんです。二度楽しめるようにとコーンとバターが付いているので、半分食べてから入れてみた。少し味が変わるけどコーンバター塩ラーメンもいけます!大将の濱崎秀男さんは「若い子やリピーターさんも多いです。神戸など遠方からのお客さんも増えましたね」とニッコリ!
【中華料理 いちまる】
ところ:赤穂市加里屋56-13
TEL:0791-42-9210
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:00
定休日:木曜
濱崎さんは、播州赤穂塩ラーメン組合の会長さんです。濱崎さんを筆頭に組合のメンバーが各地のイベントに出店して「播州赤穂塩ラーメン」を普及しています。
2月16~21日にあった阪神百貨店でのイベント「全国選抜 ご当地グルメ甲子園」にも出店し4300食売れたとか。4日間連続で通ってくれた70代の女性もいたそうです。
濱崎さんは「赤穂の街と塩ラーメンのガイド役をしてもらえる『塩ラーメンサポーター』を募集して市民の皆さんと一緒に盛り上がりたいですね」と今後の抱負を話してくれました。これからは「B-1グランプリ」への出場を狙い、ますます「播州赤穂に塩ラーメンあり」とその名を轟かせてくれることでしょう。